ボヘミアン・ラプソディ

原題:Bohemian Rhapsody
2018年イギリス・アメリカ合作
監督:ブライアン・シンガー(デクスター・フレッチャー) 


すっかり2018年を代表する作品になった、イカれたインド人が女装したり乱交したりした挙句、仲間を裏切って最終的に HIVで死んでしまう映画。  

QUEENを知らなくても、フレディの変態さビジュアルは誰もが知っている。そして誰もがドンドンパンを聴いたことがある。それでもここまでヒットするとは思いませんでした。

80年代当時、ヘヴィーメタル全盛期に、QUEENが好きと言うと、ゲイかと思われそうで、聴いていないふりをしていました。

それでもやっぱり唯一無二の音楽性。QUEENの前にもQUEENの後にも、こんなバンドいません。「ママ、人を殺しちゃった」なんて歌はHR/HM的にはあり得ない歌詞だったと思います。

「we will rock you」の生まれるシーン、父親との和解、「ライブエイド」冒頭シーンなど、何度も泣けました。全米は知らないけど、少なくとも日本中の中年は泣いたでしょう。

なんで泣けるのでしょうか。中年が昔を思い出すからでしょうか。でも若い人も観ているらしいですね。結局フレディの乱交人生に共感を覚えるのでしょうか。 

いやいや、違います。やっぱりみんな

フレディのイカれっぷり

が観たいんじゃないでしょうか。バイセクっぷり、ピタピタパンツっぷり、変な歩き方っぷり。こんなロックな人いません。本当は乱交映画に描けないことも沢山あったと思います。それでも十分、切なくイカれた愛するべきキャラクターでした。

ブライアン・メイが本人にしか見えなくてCGかと思ったことや、監督が途中で逃げ出したことなんか大したことじゃありません。ロックが熱い時代への憧憬が全てドンドンパンに詰まってる気がします。


10点満点で10点。
言うことなし。

これは劇場で観るべきです。僕は劇場へ2回行きました。テレビで観るくらいなら、観ない方がいいと思います。

余談ですが、上映が終わった瞬間、隣に座っていた若い女性が、「Don’t Stop Me NowのPVが最後流れて嬉しかった」と言っていました。

PVが観たいなら映画じゃなくてYouTube観れば?

と思いました。

———————————————— 追記 ————————————————

3回目をIMAXで観て来ました。

今更なんですが、やっぱり一番ウケたポイントは、

フレディの孤独

ですよね。
おそらく多くの人々が、フレディの孤独を自分と重ねているのかもしれませんね。
それはまさに僕がそうだからに他ならないのですが。

例え何かで成功していても、例え大勢に囲まれていても、
孤独は誰にでも降りかかりますよね。

マモンは孤独を跳ね返す力をつけるべきでしょうか。
それとも孤独を愛するべきでしょうか。