ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー

原題:Rebel in the Rye
2017年アメリカ
監督:ダニー・ストロング

短編小説しか書いたことのない男が、瞑想してみたらデビューして大ヒットしてしまったのに、やっぱり瞑想するために執筆を止めるわ、という迷走映画。

イカれたニューヨーカーの小説

『ライ麦畑でつかまえて』の作者、J・D・サリンジャーの生涯を描く作品です。なんとなく興味ありますよね?

短編ばかり書いていたパリピなサリンジャーが、戦争に行ったら精神を病んでしまって執筆できなくなり、道端で瞑想していた集団にいきなり飛び込みます。

なぜ瞑想? と思うのですが、戦争は人を変えてしまうのですね。すっかりダウナーになったサリンジャーは、亀仙人みたいな人に瞑想を教えられ、突然執筆再開したと思ったら、即デビュー、即大ヒット。
しかし

やっぱ瞑想するから執筆止めるわ

と言い、妻とも離婚。田舎の小屋で隠遁生活を送ることになります。

変人なのか普通の人なのかいまいちわからないまま終わります。映画としても特に山場もないし、感動とかもありません。

タイトルから、

よっぽど反逆するんだろうな

、と思っていたのですが、「サンプルは出したくない」と言った後、編集者に「出版したくないのか」と問い詰められ、「全然OKです」というヘタレ具合。どこが反逆児なんだ。

結局、瞑想するから出版はヤメた、というのが反逆ポイントのようですが、編集者も「全然OKです」という感じで、やっぱり反逆っぽくない。

ところで代表作の原題「The Catcher in the Rye」は、「ライ麦畑でつかまえて」という和訳で有名ですが、ほかにも「ライ麦畑の捕手」という、直球な訳があったり、

村上春樹は訳するのすら放棄

して「キャッチャー・イン・ザ・ライ」とカナ表記でお茶を濁したり、果ては「危険な年齢」という、

アダルトビデオみたいな訳

でも出版されたらしいです。結局、元のが意訳ですけど一番いいですね。

10点満点で4点。

ところで、主演の人がサッカー日本代表の長谷部にしか見えませんでした。

あ、もう一つ。サリンジャーは晩年50歳年下の看護師さんと三度目の結婚していたらしいです。

そこが一番反逆児

ですね。